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老後に必要なお金と生活プラン

 老後に必要なお金…備えるべき資金を考えるとき、まず明確にしたいのは自分にとっての「老後」はいつかということです。少し前までは60歳の定年退職を過ぎると、一般的に「老後」と呼んでいましたが、今は年金の給付開始も定年も65歳に移行しつつあります。
 そのため、65歳まで今の仕事と生活を続け、65歳を過ぎたら老後と位置づけたいと考える人と、60歳を迎えたら今の会社を退職し、第二の人生を始めたいという人がいます。老後の境となる年齢を60歳とするか、65歳とするか、まずは明確な生活プランを立てましょう。

老後に必要なお金を年齢別に考える

  ■退職「60歳」の老後に必要なお金
 退職「60歳」の老後に必要なお金を、寿命90歳で試算してみましょう。あくまで目安ですが、夫婦2人に毎月必要な老後の生活費を27万円とすると、1年324万円。60歳〜90歳までの30年間で9720万円の支出となります。ここから退職金と年金を差し引いた額が、事前に備えたい貯金の必要額。
 仮に「昭和38年生まれで月平均手取額30万円・勤続38年の会社員」の年金を簡易試算すると65歳〜90歳までの受給額は4030万円。退職金が0円とすると、5690万円(9720万−4030万)の貯蓄が必要。退職金が1000万円あれば4690万円、退職金が2000万円あれば3690万円という単純計算ができます。
 ただし、年金の受給額はあくまで目安なので要注意。また、老後に必要なお金には生活費のほかに、所得税・住民税・固定資産税・自動車税などの税金や、国民健康保険や介護保険などの保険料があることも忘れないようにしましょう。

■退職「65歳」の老後に必要なお金
 退職「65歳」というライフプランを立てて、老後に必要なお金を考える場合、注意したいのが想定外の定年後破産。定年後破産とは60歳の定年後、年金が給付される前の無収入期間に家計破綻を迎えることで、これは65歳まで働くつもりの人も注意が必要です。
 年金の受給開始年齢が65歳に移行するのにともない、企業に定年後の雇用延長が義務づけられていることは知られていますが、実はこの制度、義務違反の罰則はないのです。そのため、65歳まで働くことを望んでも、必ず雇用延長や再雇用されるとは限りません。また、もし雇用延長や再雇用されたとしても、収入が大きく減るケースがほとんど。つまり、退職「65歳」の老後に必要なお金を考える場合も、60歳までに備えるべき貯金の必要額を確認することが大切なのです。
 上記の「60歳で退職する老後に必要なお金」を参考に試算し、その不足額に応じて、老後に予定していた生活水準を見直したり、65歳の老後までに貯金する目標額の目安にしたりしましょう。

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